モバイルデバイスを使用したエンターテインメントや仕事の増加にともない、いつでも電力の供給が行えるパワーバンクへの依存度はますます高まっています。現在、一般的なパワーバンクは電力の貯蔵にリチウムイオン電池を使用しています。リチウムイオン電池は、リチウムイオン電池 (lithium ion battery、LIB)とリチウムイオンポリマー電池 (polymer lithium ion battery、LIP)の2つのタイプに分けられ、初期のニッケル水素電池と比べて、自己放電が少なく、充電速度が速く、メモリー効果がないという点において優れています。

一般的にリチウムイオン電池とよばれています。現在、最も成熟した技術による、低コストの電池です。リチウムイオン電池には電解液が使用されているため、原材料を入れる金属容器が必要となります。その外観形状は「円筒形(Cylindrical) 」と「角形(Prismatic)」の2つに分けられますが、角形に比べ、円筒形のほうが技術的に生産しやすいことから、現在市場に出回っているリチウムイオン電池のほとんどが円筒形であり、最も代表的なものが、18650サイズのリチウムイオン電池となります。また、リチウムイオン電池は、その生産のしやすさから、小型の電子機器から大型の電気自動車にいたるまで幅広く採用され、その応用範囲は多岐にわたります。

1. 液体リチウムイオン電池

一般的にリチウムポリマー電池と呼ばれています。液体リチウムイオン電池の進化とも言え、ゲル状の電解質を採用することで、液漏れしやすいという液体リチウムイオン電池の問題を解決しています。角形の液体リチウムイオン電池をより薄型化することができ、電子機器の外観に合わせたさまざまなサイズや形状の設計が可能となります。また、薄型化によって電池の面積が増加することで放熱面積も大きくなり、より良い放熱効果を得ることができます。

2. リチウムイオンポリマー電池

ここまでの内容からリチウムポリマー電池のほうがリチウムイオン電池よりも優れていると感じたでしょうか？それは間違っています。電池の原理や構造は基本的に同じで、安全性にも大きな違いはありません。過充電や放電により電池は一定のダメージを受け、それが電池の発火や爆発につながることがあります。パワーバンクを選ぶ際には、用途に合わせた容量とタイプに加え、安全認証のある信頼できるブランドを選ぶことが最も重要となります。間違ってもわずかなお金を節約するために、リスクをおかすようなことはしないでください。

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