PCIe Gen4は、PCI Express仕様の第4世代にあたります。Gen3の後継となり、Gen4のデータ転送速度はPCIe Gen3の2倍と速く、PCIe Gen4デバイスではより高速にデータを転送できます。PCIe Gen3は8GT/s（ギガ転送/秒）のデータ転送速度で動作しますが、これは、PCIeレーンあたりおよそ1GB/s（ギガビット/秒）に相当します。これに対し、PCIe Gen4は16GT/sで動作し、これは、PCIeレーンあたりおよぼ2GB/sに相当します。

PCを構築するにあたり、データストレージとしてM.2 NVMe SSDを選択する人はますます増加しています。しかしながら、実際に部品を選ぶ際に、消費者はジレンマに陥ります。Gen4とGen3の違いは何なのでしょうか？なぜ、これほどまでに価格に差があるのでしょうか？

簡単に説明しましょう。高速道路を8台の車が走っており、それぞれの車がデータを運んでいると思って下さい。車線数が2倍になれば、高速道路を16台の車が利用できることになり、2倍のデータ量を伝送できることになります。

PCIeデバイスはデータの受送信に「レーン」を使用します。そのため、PCIeデバイスが使用できるレーン数が多いほど、帯域幅も広くなります（より広くなった高速道路と同じです）。一般的に、PCIeデバイスがサポートするレーン数は、以下のように表示されます。「x4」は4レーンを意味し、「x8」は8レーンを意味します。ADATA LEGEND 960 MAXを例にすると、このSSDはPCIe Gen4 x4となっています。

ここで、疑問が浮かびます。「実際の状況でも、明らかな違いはあるのか？」グラフィックスカードの仕様が向上したことで、ゲームや映画技術も進歩しており、旧世代のマザーボードのPCIe帯域はまもなく飽和状態になることが予想されます。PCIe Gen4の登場により、ユーザーはより少ないレーンで同等以上の性能を実現し、マザーボードの拡張性を向上させることができます。大容量ファイルの読み込みや転送も大幅に高速化され、待ち時間が大幅に軽減されます。

ついでに言えば、新世代のフラッシュメモリ技術のおかげで、容量と価格のどちらをとるかという問題もきれいに解消されています。つまり、PCIe Gen4 SSDはより多くの容量を提供できることになります。パフォーマンスと容量を重視するプレーヤーであれば、PCIe Gen4 SSDは当然の選択と言えます。

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