実際、消費者は、通常はPCを構築する前に、自分のニーズに合ったストレージデバイスを探します。例えば、頻繁に大きなファイルを移動するのであれば、読み書きのシーケンシャル速度が高いSSDが理想的です。日常的な作業であれば、4Kのランダム読み書き性能の方が好まれるかもしれません。また、放熱性に優れたヒートシンクも、システムの安定性に影響する配慮点となる場合があります。

市場には多くのM.2 SSDが出回っています。Gen4 SSDにより、コンポーネントをアップグレードする傾向も増えている中、どれを選べばよいのでしょうか？

さらに、PCIe Gen4 SSDを購入する前に、まずはプロセッサーとマザーボードがPCIeレーンに対応しているかどうかを確認する必要があります。ホストがPCIe Gen4レーンをサポートできない場合、SSDは正しく認識されません。さらに、IntelプラットフォームとAMDプラットフォームでは、PCIe Gen4 SSDをサポートするスロットの数が異なるなど、サポート面でも違いがあります。2つのプラットフォームそれぞれの互換性については以下をご覧ください。

Intelプラットフォームでは、Intelの第11世代プロセッサはPCIe Gen4 M.2 SSDを1台しかサポートしませんが、空いているPCIeスロットにSSDを装着すればよいということではありません。それよりも、マザーボード上のM.2スロット（通常は複数のM.2スロットが存在します）がサポートするレーン構成をます確認する必要があります。一般的には、プロセッサに最も近いところにあるM.2スロットで、Gen4 SSDの性能を最大限に発揮させることができます。

第12世代Alder Lakeプロセッサでは、PCIeレーンのサポートが大幅に強化されています。CPUが対応できるのはPCIe Gen4レーン4本のみで、M .2 SSD1台分にしかなりませんが、Southbridgeがこの不足分を補ってくれます。Z690シリーズのマザーボードの場合、チップセットは12本のPCIe Gen4レーンを提供します。これらすべてをM.2スロットに割り当てた場合、3台のSSDを追加で搭載した場合と同じになります。B660シリーズのマザーボードの場合、チップセットに6本のPCIe Gen4レーンがあるため、少なくとも1つのM.2 SSDを追加で使用することができます。

ちなみに、第11世代Tiger Lake以降のIntelノートパソコンには、PCIe Gen4 M.2 SSDに対するサポートが追加されています。Intelの公式サイトで、使用しているノートパソコンがこのSSD拡張に対応しているかどうかを確認することができます。

AMDプラットフォームのマザーボードとプロセッサはすべて、PCIe Gen4をサポートしています。現在、Ryzen 3000および5000製品ファミリーのほとんどのプロセッサは、PCIe Gen4 M.2 SSDを1台サポートできます。ただし、いくつかの例外があります。Ryzen 5 5600G、5700G、5500はPCIe Gen4に対応していないため、PCIe Gen4 M.2 SSDを取り付けることはできません。さらに、Ryzen 3000シリーズと5000シリーズに挟まれているRyzen 4000シリーズがあります。このシリーズはPCIe Gen4レーンに対応していないため、この製品シリーズを検討する際には、特に注意が必要です。

また、どのマザーボードを選択するのかも非常に重要です。最新のRyzen 5000シリーズプロセッサは500、400、300シリーズのマザーボードに対応していますが、「X570およびB550チップセット」のマザーボードのみがPCIe Gen4レーンをサポートしています。

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実際、消費者は、通常はPCを構築する前に、自分のニーズに合ったストレージデバイスを探します。例えば、頻繁に大きなファイルを移動するのであれば、読み書きのシーケンシャル速度が高いSSDが理想的です。日常的な作業であれば、4Kのランダム読み書き性能の方が好まれるかもしれません。また、放熱性に優れたヒートシンクも、システムの安定性に影響する配慮点となる場合があります。